葬儀業界の現状

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葬儀業界の現状

年間1兆円ともいわれている業界

人が死ぬことについて考えると、当たり前すぎて実感が沸かない人もいるかもしれないが、毎日報道されているニュースで必ず誰か一人は死んだという情報が流される。見ず知らずの誰かがどこかで死んでいると考えると、それは異常なことなのかもしれないが、人の死期など計ることは出来ない。東日本大震災でもそうだ、あの日あんなことが起きるなど誰も想像するなど出来るはずなかった。関東に住んでいる人々も情報が遮断されていた中で知る、震源地となった被災地がどんな状況に曝されているのか、その光景に言葉が失われた。

そう考えても葬儀屋という職業は年間を通して必ず誰かしらの遺体を扱うことになるため、その仕事が完全に休まることは無いとも言われている。葬儀屋の特徴として語られているのは、その業務が過酷だということ、その過酷さゆえなのか葬儀市場は年間でおよそ1兆円という莫大な金額が市場を蠢いていると考えられている、巨大な経済機構となっている。2011年3月11日以降の被災地を中心とした東北地方も含めて、全国に葬儀業者は6,000社にも及んでいるという。また平均的な事業者にしてみると、年間で150件もの葬儀を取り扱うことになるといわれ、単純計算でも150体の遺体を扱わなければならない。

これだけ見ると葬儀屋で長年働いている人々が遺体に対しての扱いが慣れているといっても、作品で語られる一日何十人と発見される遺体を同時に対応することが出来るほど、葬儀屋が万全となってるはずもなく、当時そのことを歯痒く感じていた人も多かったことだろう。

起源は江戸時代からという老舗もある

今でこそ葬儀屋という言葉が当然のように使われているが、そもそも葬儀屋と呼ばれる職業がいつの頃から誕生したのかと考えると、遺体というより死体に対する扱いに関しては古代より存在していたと言える。その時こそ人が死ぬことが当然のものとして扱われており、現代に比べると相当苛酷な生活環境での暮らしを余儀なくされていたと分析することが出来る。ただそうした中だったからこそ、日本では亡骸を『死体』として扱わず、『遺体』として扱う習慣が古くから宗教観として根付いていたと見れる。こういうところにも日本の文化が感じられ、また映画の中でも遺体に対して尊厳を忘れてはならないという現れが強く出ていたのにも頷けるものだ。

そうした遺体を扱うことを専門的に担当し、商業として扱うことになったのがおよそ江戸時代頃だと考えられており、現在まで企業として存続しているのは日本でも数社程度しか残ってはいない。さすがにその当時はまだ遺体を商売として扱うには倫理観が問われたのかもしれない。その後明治になっても中々増える事は無かったが、戦前付近になるころには現在の約1/3程度が葬儀屋として活動し始め、戦後を迎えるとその数は圧倒的なまでに増加して行くこととなった。


どうして増えたのか

戦後から葬儀屋が増えていったと言われているが、その理由を模索して行くといくつかの理由と向き合うことが出来る。それは『日本人の寿命が延びたこと』・『葬儀を儀式のように大々的に行うようになった』・『在宅死ではなく、病院死が当然のようになった』、この三つに絞れる。ではそれぞれの理由が意味するものとは何かを考えてみる。

寿命が延びたという事実

日本は今や長寿大国として知られており、先進医療と呼ばれる治療技術が画期的に発達したことで、若年層の死者が戦前、戦後直後に比べれば圧倒的に少なくなった。そのため日本で自然死とされるのは必然的に老人へと限定され、若い人達が事故などに巻き込まれない限りは平穏無事に暮らせる社会へと変貌して行く。しかしそれでも全国規模となればいつ、誰が何処で死ぬかを把握することは出来ないものの、即座に対応できるという名目によってたかって乱立していったと見れる。

葬儀がイベントのように扱われていく

80年代の日本、この頃の葬儀は何かと大々的な開催されていたという、記憶を持っている人もいるだろう。中には全く見知らぬ他人の葬儀に呼ばれたこともあったというような人もいるかもしれない。その頃の日本では、葬儀というものを何かしらの催しものとして扱う傾向が強く、まるでお祭り騒ぎをしているかのような派手な葬儀が執り行われていた。

信じがたいところだが、曲がりなりにもこれは真実として語られており、ほんの30年前は何も驚くことのない普通なことだったと言われているのだから実感が出てこない。本当にただのイベントのようにしか見ていないのでは無いかと取られるが、これには戦後多くの遺体を弔うことが出来なかったからこそ、死者を送り出すという意味で様々な人の思いを乗せることに意味があったと考えられている。それなら東日本大震災でいまだ見つかっていない人々の遺体についての葬儀もどこかで風化させないため、そうした代替的な葬儀が行われていたのかもしれない。


病院での介護が当然となる一方で

最後に、人の死が自宅によるものではなく、病院で死を看取る機会が増えたという点だ。病院の、ICUを見たことがある人なよく分かるだろう。そこが最先端の医療現場であり、また人の生死という現場を直視することになる壮絶な状況にあることを知ることになる。現代で人々が体調不良になっても治療すれば満足な生活を送ることが出来るように医療が発展して行くと同時に、体調が自然と不安定になる老人達は、必然的に病院での生活が主流となってしまう。

そうなると老人達が亡くなれば葬儀屋と連携して遺体を処理する、といったこともある。こうしたところでも、考えなければならない点がいくつも存在しているということだ。

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